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Red Hatのサーバー仮想化ソリューション学習の最適な流れ

皆様、こんにちは。

Red Hat Senior InstructorのYamatoです。

この記事では、Red Hatのサーバー仮想化ソリューション学習の最適な流れについてご紹介します。

【免責事項】

なお、本記事内でご紹介するトレーニングコースや製品名、アーキテクチャなどはマーケットの変化、当社の戦略の変化などに伴い刻々と変化する場合があるため、変更が起きた場合は、本スレッドへの追記などで差分の最新情報をお知らせする予定です。

 

1. Red Hatのサーバー仮想化ソリューションとは?
Red Hatでは、OpenShift Virtualizationという名称でサーバーの仮想化ソリューションを提供しています。
https://www.redhat.com/en/technologies/cloud-computing/openshift/virtualization

『Red Hat Virtualization』というのがあったのでは?と思われた方へ

本製品は次の記事内でも触れられている通り、2026年でサポート終了となり、その後継となるのがRed Hat OpenShift Virtualizationとなります。
https://www.redhat.com/ja/blog/openshift-virtualization-not-scary-it-seems

 

2. OpenShiftってコンテナを動かすプラットフォームなのでは

マーケット内では広くそのように伝わっています。確かにRed Hat OpenShiftの主要な役割はコンテナを実行し、それをRed Hatが提供するKubernetesディストリビューションであるRed Hat OpenShiftで管理するというものです。

しかし、Red Hat OpenShiftでは仮想マシンを実行するための機能を追加することができます。そのため、OpenShift環境があればコンテナと仮想マシンを単一の環境で平行実行可能です。

※仮想マシン実行のための機能追加は、Kubernetesが持つ特性の1つである”Operator”という仕組みに準じています。詳しくは次のリンクを参照ください。
https://www.redhat.com/ja/topics/containers/what-is-a-kubernetes-operator

上述の通り、マーケットでは”OpenShift=コンテナ環境”のイメージが強いためか、コンテナを実行するプラットフォームと仮想マシンを実行するプラットフォームを次のように区別して呼び分けをするように変化しています。

- Red Hat OpenShift Container Platform
https://www.redhat.com/en/technologies/cloud-computing/openshift/container-platform

- Red Hat OpenShift Virtualization
https://www.redhat.com/en/technologies/cloud-computing/openshift/virtualization

 

3. では、OpenShift Virtualizationを取り扱うためにはどのような知識が必要ですか?

これはとても多く寄せられるご質問です。2024年11月現在、ITインフラ市場ではサーバー仮想化をこれまで採用してきた多くの企業がインフラストラクチャーで使用する製品の変更に興味をお持ちです。

『これまで他社のサーバー仮想化製品を扱ってきたのだから、Red Hat OpenShift Virtualizationでもそのノウハウは生かせますか?』

このご質問が最も多いのですが、もちろん、これまでのノウハウや知識がそのまま生かせる点は多く存在します。

しかし、だからと言ってすべての知識や経験がそのまま生かせるかというと当然他社とRed Hatの製品ではアーキテクチャや仕組みが異なるため、差分の学習は必要であることを強調しておきたいと思います。

では、どのような知識が必要となるかを一部列挙致します。

  • コンテナの世界の基礎概念と専門用語
    • コンテナ/イメージ/リポジトリ/run,pull,pushなどの基礎コマンドなど
  • Kubernetesのアーキテクチャ/仕組みへの理解
    • レプリカセット/デプロイメント/マニフェストファイルなど
  • 設定ファイルの記述形式への理解や実際の記述操作
    • Containerファイル/YAMLファイル/これらのファイルの記述

恐らくこれまで全くコンテナの世界に関わらなかった方からすると、この段階で既にお手上げのように感じてしまうかもしれません。しかし、安心してください。

恐らくこの記事をお読みくださっている皆様も、かつてサーバーの仮想化の世界に初めて出会ったときには似たような感覚があったはずです。

この不安を解消する1つの方法が効果的な学習です。

4. Red Hat GLSのどのトレーニングコンテンツがおすすめですか

これまで他社のサーバーの仮想化環境に関わってきた方が、Red Hat OpenShift Virtualizationでの仮想化基盤の構築/運用/トラブルシュートなどに関わるために学習をするのなら、次のコースをお勧めします。

以上が本記事投稿時点(2024年11月)にリリースされているコースであり、これから他社の仮想化ソリューションから当社Red Hat OpenShift Virtualizationへの仮想マシン環境移行を検討している組織におすすめしたいトレーニングです。

なお、受講の順番は上記の一覧の上から順番に受けていくことをお勧めします。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。実は私自身もこの記事でも触れているように最近Red Hatに入社しており、これまでは別の仮想化ソリューションのインストラクターとして活動をしていました。

私自身もまた、皆様と同じ立場の学習者として自らを”OpenShift Readyなエンジニア”となるべく学習中です。そのため、私自身の学習経験は早急に知識の吸収が求められる皆様のお役に立てると思っています。

本記事では、まず当社が提供するRed Hat OpenShift Virtualizationについての知識を学ぶためのトレーニングコースのご紹介をさせて頂きました。

少しでも良い記事だ!と思っていただいた方は、是非Kudos(いいね)やSNSでのご紹介を頂けると今後の投稿の励みとなりますので何卒よろしくお願いいたします。

Yamato Sakai
Learning & Development Senior Instructor
Red Hat Global Learning Service
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